掛け布団、敷布団の歴史
掛け布団の歴史
蒲(ガマ)という水辺に生える植物の雌花が晩秋に「蒲の穂」
という綿状のものをつけます。この綿を集めてつめたことから
「蒲団」と言われるようになったといわれますが、寝る時に掛
けるものは「ふすま」とよぶのが一般的でした。
もっとも、平安貴族でさえ、寝る時は掛け布団は使わず、自分
の衣装をぬぎ、掛けて寝具としていました。
現在の蒲団が一般的になったのは、江戸時代からです。
古くは綿、高級なものでは絹からつくった真綿がつめものとし
てつかわれてきました。
現在では、ポリエステル綿、羽毛なども一般的になっています。
古代、かや、稲などの植物であんだむしろが敷き布団の代わり
でした。
これを幾重にもかさねたものが「畳」とよばれ、さらにはしと
ね(絹や毛皮で作った敷布)が畳の上にしかれるようになりま
した。
平安時代の貴族の家は板敷きですから、現在の畳の部屋は平安
貴族からしてみれば、敷き布団を敷き詰めたようなものなので
すね。
確かに畳にじかに寝て昼寝するものも気持ちよいものですね。
庶民は相変わらずむしろの上に寝ていました。
江戸時代に木綿の生産が増え、むしろから蒲団と呼び名が変わ
りました。
現在と同じような形の蒲団が一般的になったのは幕末からです。
しかし、一般庶民には高価なもので、明治期になってからも、
地方では、藁など綿以外の材料をつめたものが使われていまし
た。
中に入れるものは、綿が使われてきましたが、最近では、ポリ
エステル綿、羊毛、ポリウレタンを使ったものも一般的になっ
ています。







